2006年12月19日

ご両親との出会いを通して開いた問題解決への道−2

ご両親との出会い(保護者懇談)を通して開いた問題解決への道−2

それまでの懇談では、点数が悪かったことをただ責めてしまっていたことを話されました。それ以降は、テストに対する取り組み方を振り返り、次回にはどうしてゆけばよいかを、お母さんは本人の意思を聞いて見守るように変わってゆかれました。

もちろん、塾でも、テスト勉強の仕方をさまざまにアドバイスしてゆきました。こうしたアドバイスは常日頃行なっていますが、特に今回は、E子さんも真剣にアドバイスを聞いて実行しようとしてくれたのです。

それからしばらくして、E子さんの姿勢が、全く変わってゆかれました。何よりも精神的に、安定するようになりました。友達と比較して、自分が上か下かで一喜一憂していたのに、そうしたことが気にならなくなってゆかれました。落ち着きが出てきて、「意思を持って」勉強をするようになったのです。

学級委員に選ばれたのも大きな転機となりました。今まで宿題すらできなかったE子さんが、テスト前には、自分で計画を立て、ものすごく勉強をするようになりました。私たちには、「この問題集も終わったし、これも全部覚えたので、応用問題のプリントをもらえませんか」と言うようになりました。もちろん、成績もどんどん上がり、何よりも、一本芯が通ったようなE子さんが現れています。

いつしかE子さんの周りには多くの友達が集まり、あたたかな場が生まれています。

お母さんが子どもさんのテストの良くない点数を見て、責めてしまうご家庭と、子どもさんに対して絶対的な信頼を元に、テスト結果から、次回へつながるような励ましをされるご家庭とでは、結果は全く変わってゆくと思います。
保護者の方が気づいた分だけ、子どもたちも自然と変わってゆかれることを思いました。
同じように、教師が変われば子どもたちが変わることを肝に銘じて、これからも子どもたちの良き縁になってゆきたいと願っています。
<終わり>

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